「生成AIのツールが多すぎて、どれを選べばいいか分からない」「無料版で十分なのか、有料版にすべきなのか判断できない」。そんな悩みを持つ経営者の方は多いのではないでしょうか。この記事では、生成AIツールの選び方を、料金とデータの扱いの違いから解説します。
この記事の結論
ツール選びで最初に見るべきなのは、性能の差よりも入力したデータがどう扱われるかです。個人向けのプランでは、入力した内容がAIの学習に使われる設定になっている場合があります。仕事で使うなら、データの扱いを確認し、必要に応じて法人向けのプランを検討するのが基本です。
この記事では、主な生成AIツールと、無料版・有料版・法人向けプランの違い、選ぶときの基準を解説します。
主な生成AIツール
文章を中心に使える、代表的な生成AIツールには次のようなものがあります。
| ツール名 | 提供会社 |
|---|---|
| ChatGPT | OpenAI |
| Claude | Anthropic |
| Gemini |
どのツールも、文章の下書き、要約、アイデア出しなど、基本的な使い方は共通しています。得意・不得意や使い心地には違いがありますが、機能は頻繁に更新されるため、「どれが一番優れているか」は時期によって変わります。
そのため、まずは無料版でいくつか試し、自社の仕事で使いやすいものを選ぶのがおすすめです。生成AIそのものについては、別の記事で解説しています。
プランは大きく3種類
多くのツールには、次の3種類のプランがあります。
| プランの種類 | 主な対象 | 特徴 |
|---|---|---|
| 無料版 | 個人 | 試しに使える。使える回数や機能に制限がある |
| 個人向け有料版 | 個人 | 使える回数が増え、高性能なモデルや追加機能が使える |
| 法人向けプラン | 会社・チーム | 複数人での利用や管理の機能があり、データの扱いが業務向けになっている |
主なツールの料金(2026年10月14日時点)
各社の日本向け料金ページに表示されている月額料金です。料金や、使える回数・機能は頻繁に見直されるため、申し込む前に必ず公式ページで最新の内容を確認してください。
ChatGPT(円表示)
| プラン | 種類 | 月額料金 |
|---|---|---|
| 無料版 | 無料版 | ¥0 |
| Go | 個人向け有料版 | ¥1,400 |
| Plus | 個人向け有料版 | ¥3,000 |
| Pro | 個人向け有料版 | ¥16,800から |
| ビジネス | 法人向け | 1ユーザーあたり¥3,050(2名以上・年額課金の場合)、月額課金の場合は¥3,850 |
| Enterprise | 法人向け(大企業向け) | 営業窓口への問い合わせ |
Claude(ドル表示・消費税10%込み)
| プラン | 種類 | 月額料金 |
|---|---|---|
| Free | 無料版 | $0 |
| Pro | 個人向け有料版 | $18(年払いの場合)、月払いの場合は$22 |
| Max | 個人向け有料版 | $110から |
| Team | 法人向け(2〜150名) | 1シートあたり$22(スタンダード・年払いの場合)、月払いの場合は$27.50。使用量の多いプレミアムシートもあり |
| Enterprise | 法人向け(大企業向け) | 1シートあたり$20(年払い)に、使用量に応じた料金が加わる |
Gemini(円表示/法人向けはドル表示)
| プラン | 種類 | 月額料金 |
|---|---|---|
| 無料 | 無料版 | ¥0 |
| Google AI Plus | 個人向け有料版 | ¥725 |
| Google AI Pro | 個人向け有料版 | ¥2,900 |
| Google AI Ultra | 個人向け有料版 | ¥14,500から |
| Gemini Enterprise(Business エディション) | 法人向け | 1ライセンスあたり$21から |
| Gemini Enterprise(Standard / Plus エディション) | 法人向け | 1ライセンスあたり$30から |
ドル表示の料金は、為替の動きによって円での支払額が変わります。また、税の表示のしかたは各社で異なります。
まずは無料版で試し、「回数の制限にかかる」「もっと高い性能が必要」と感じてから有料版を検討しても遅くありません。
一番の違いは「入力したデータの扱い」
仕事で使うときに、最も注意したいのがデータの扱いです。各社の公式ページでは、次のように説明されています(2026年10月14日時点)。
| ツール | 個人向けプラン(無料・有料) | 法人向けプラン |
|---|---|---|
| ChatGPT | 利用者が停止しない限り、会話の内容をモデルの学習に使うことがある。設定で停止できる | ビジネス、Enterpriseなどの法人向けプランでは、既定で業務のデータを学習に使用しない |
| Claude | 学習への利用は、利用者が停止を選べる(オプトアウト) | 既定で、内容をモデルの学習に使わない |
| Gemini | 「アクティビティの保存」がオンの場合、サービスの改善(モデルのトレーニングを含む)に使われ、人間のレビュアーが確認することがある。オフにすると、今後の会話は学習に使われない | Gemini Enterprise では、入力や出力がモデルの学習に使われないと明記されている |
「学習に使われる」とは、入力した内容が、AIを改良するためのデータとして使われる可能性があるということです。
ここで大切なのは、個人向けの有料版にしても、それだけで業務向けのデータの扱いになるとは限らないという点です。個人向けプランを仕事で使う場合は、少なくとも学習に使われない設定にしておきましょう。
また、学習に使われない設定やプランであっても、お客さまの個人情報や社外秘の情報を入力してよいかは、社内のルールとして別に決めておく必要があります。
有料版にするかの判断基準
無料版で十分なケース
- 経営者が一人で、試しに使ってみる段階
- 社内向けのメモや、一般的な文章の下書きが中心
- 使う回数が少なく、制限にかかることがほとんどない
個人向け有料版を検討するケース
- 毎日のように使い、無料版の回数制限にかかる
- 長い資料の読み込みなど、より高い性能が必要な仕事に使いたい
法人向けプランを検討するケース
- 複数の社員が仕事で使う
- 社員ごとの利用状況やアカウントを、会社として管理したい
- 業務の情報を扱うため、データの扱いを会社として確認できる形にしたい
生成AIツールの選び方:5つの基準
- 使いたい業務に合っているか:文章の下書き、資料の要約など、使いたい業務で試してみて判断します。
- データの扱いを確認できるか:学習に使われるか、設定で止められるかを、公式ページで確認します。
- 社内で使いこなせるか:操作が分かりやすいか、日本語で問題なく使えるかを確認します。
- 今使っているツールと連携できるか:普段使っているメールや文書作成のツールとの相性も、使い続けやすさに関わります。
- 費用が続けられる範囲か:人数分の費用を、毎月払い続けられるかを考えます。
1つのツールに決めきれなくても大丈夫です。まずは業務を1つ決め、無料版で試してから判断しましょう。
まとめ
- 主な生成AIツールには、ChatGPT、Claude、Gemini などがあります。まずは無料版で試しましょう。
- プランは、無料版・個人向け有料版・法人向けプランの3種類に分かれます。
- 個人向けプランでは、入力した内容がAIの学習に使われる設定になっている場合があります。
- 仕事で使うなら、データの扱いを確認し、複数人で使う場合は法人向けプランを検討しましょう。
- 料金は、この記事の表(2026年10月14日時点)を目安にしてください。料金や機能は頻繁に変わるため、申し込む前に公式ページで最新の情報を確認しましょう。
最新の料金・プランはこちら(各社の公式ページ)
無料相談
ツール選びで迷っている方へ
「どのツールを選べばいいか分からない」「有料版が本当に必要か判断できない」。そんな段階でも大丈夫です。
経営×AIラボ(Team NEXT)では、AIを使いたい業務の整理と、その業務に合うツールや、有料版・法人向けプランが必要かを考えるお手伝いをしています。特定のツールを販売することはありません。自社に合う使い方を、一緒に整理しませんか。

石坂Team NEXT|株式会社NEXTGO 代表
専門家がチームで企業に入り、手を動かして伴走する「Team NEXT」を運営しています。IT業界で24年の経験。支援企業20社超、プロジェクト70件超。
参照した資料
- OpenAI「モデルのパフォーマンスを向上させるためのデータの使用方法」(更新:2026年3月13日)
https://openai.com/ja-JP/policies/how-your-data-is-used-to-improve-model-performance/ - OpenAI「ChatGPT 料金」
https://chatgpt.com/ja-JP/pricing/ - Anthropic「プランと料金 | Claude」
https://claude.com/ja/pricing - Google「Gemini アプリのプライバシー ハブ」
https://support.google.com/gemini/answer/13594961?hl=ja - Google「Gemini サブスクリプション」
https://gemini.google/subscriptions/ - 確認日:2026年10月14日
※ツールの機能・料金・データの扱いは変更される場合があります。最新の情報は、必ず各社の公式サイトでご確認ください。


コメント