生成AIとは?中小企業の社長が最初に知っておきたいこと|できること・苦手なこと・最初の使い方

AI活用

「生成AIという言葉はよく聞くけれど、結局何ができるのか分からない」。そう感じている経営者の方は多いのではないでしょうか。この記事では、生成AIとは何かを、専門用語を使わずに説明します。

この記事の結論

生成AIは、文章や画像などを、指示に応じて新しく作り出すAIです。下書きや要約、アイデア出しは得意ですが、事実と違う内容を出すこともあります。「下書きを作ってくれるアシスタント」と考え、最後の確認は人が行う。この前提を押さえれば、専門知識がなくても今日から使い始められます。

この記事では、生成AIの仕組みを専門用語なしで説明し、できること・苦手なこと、最初の使い方を紹介します。

生成AIとは?ひとことで言うと

生成AIとは、文章・画像・音声などを新しく作り出すAIのことです。代表的なサービスには、ChatGPT、Claude、Gemini などがあります。

使い方はシンプルです。画面の入力欄に、普段の言葉で「〇〇について、取引先に送るお礼メールの下書きを作って」と書くだけで、AIが文章を返してくれます。プログラミングの知識は必要ありません。

これまでのAIとの違い

これまでのAIは、「この写真は犬か猫か」を見分ける、「来月の売上を予測する」など、決まった答えを出すものが中心でした。

生成AIは、文章や画像そのものを作り出せる点が大きく違います。そのため、メールや資料、ブログ記事など、文章を書く仕事の多い中小企業でも使いどころが見つけやすいのです。

生成AIの仕組み(専門用語なしで)

文章を作る生成AIは、大量の文章を読んで、「この言葉の次には、どんな言葉が続きやすいか」を学んでいます。質問を受けると、その学習をもとに、自然につながりそうな言葉を次々に並べて文章を作ります。

ここで大切なのは、生成AIは「正しい事実を調べて答えている」わけではないということです。あくまで「もっともらしい文章」を作っています。この仕組みを知っておくと、次の「得意なこと・苦手なこと」が理解しやすくなります。

生成AIが得意なこと

得意なこと中小企業での使い方の例
文章の下書きを作るお礼メール、お知らせ文、求人票、ブログ記事の下書き
長い文章を要約する会議メモや資料の要点整理
言い回しを変える硬い文章をやわらかく、長い文章を短く
アイデアを出す商品名の候補、キャンペーン案、記事のテーマ案
情報を整理する箇条書きのメモを表や手順書の形にまとめる

どれも、ゼロから書くより、たたき台があると速い仕事です。生成AIにたたき台を作ってもらい、人が手直しする。これが一番効果を感じやすい使い方です。

生成AIが苦手なこと・注意したいこと

事実と違う内容を出すことがある

先ほどの仕組みのとおり、生成AIは「もっともらしい文章」を作ります。そのため、存在しない制度や、間違った数字を、自信のある書き方で出してしまうことがあります。

金額、日付、法律、制度の内容など、事実に関わる部分は、必ず公式の資料で確認しましょう。

自社ならではの情報は知らない

生成AIは、あなたの会社のお客さま、商品、これまでの経験を知りません。何も伝えずに頼むと、どの会社にも当てはまる、ありきたりな文章になりがちです。自社の情報や経験は、人が足す必要があります。

入力した情報の扱いに注意が必要

ツールや契約プランによって、入力した内容の扱いは異なります。お客さまの個人情報や社外秘の情報は、利用条件を確認するまで入力しないようにしましょう。

判断と責任は人が持つ

生成AIは、文章を作ることはできても、「この内容で出してよいか」を判断し、責任を持つことはできません。最終的な判断は、必ず人が行いましょう。

最初の使い方:3つのステップ

ステップ1:失敗しても困らない仕事で試す

最初は、社内向けのメモや、送る前に必ず自分で読み直すメールの下書きなど、間違っても影響が小さい仕事から試しましょう。

ステップ2:「誰に・何を・どんな形で」を伝える

生成AIへの頼み方には、ちょっとしたコツがあります。

  • 悪い例:「お礼メールを書いて」
  • 良い例:「昨日打ち合わせをした取引先の部長に送る、お礼メールの下書きを作ってください。次回は来週、見積もりを持って伺うことも伝えたいです。丁寧すぎず、200字程度で。」

相手、目的、伝えたいこと、長さを具体的に書くほど、使える下書きが出てきます。一度で思いどおりにならなくても、「もう少し短く」「箇条書きにして」と続けて頼めば直してくれます。

ステップ3:必ず読み直して、自分の言葉で仕上げる

出てきた文章は、そのまま使わずに読み直します。事実に間違いがないか、自社らしい言葉になっているかを確認し、必要なら手直ししてから使いましょう。

慣れてきたら、ブログ記事やSNSなど、集客の業務にも広げていけます。

無料版と有料版、どちらから始める?

多くの生成AIサービスには、無料で使えるプランと有料のプランがあります。まずは無料版で「自社の仕事に役立つか」を試してみるのがおすすめです。

ただし、無料版と有料版では、使える機能や、入力したデータの扱いが異なる場合があります。仕事で本格的に使う前に、利用条件を確認しましょう。選び方は別の記事でくわしく解説します。

まとめ

  • 生成AIは、文章や画像などを指示に応じて新しく作り出すAIです。
  • 下書き、要約、言い回しの変更、アイデア出しが得意です。
  • 事実と違う内容を出すことがあるため、事実に関わる部分は必ず公式の資料で確認しましょう。
  • 個人情報や社外秘の情報は、利用条件を確認するまで入力しないようにしましょう。
  • 最初は失敗しても困らない仕事で試し、「誰に・何を・どんな形で」を具体的に伝えるのがコツです。

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石坂

石坂Team NEXT|株式会社NEXTGO 代表

専門家がチームで企業に入り、手を動かして伴走する「Team NEXT」を運営しています。IT業界で24年の経験。支援企業20社超、プロジェクト70件超。

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