「Web、IT、マーケティング。いろいろな専門家が必要だが、一人ずつ探して管理する余裕がない」。そんなときの選択肢が、外部の専門家チームです。
この記事の結論
外部の専門家チームは、複数の専門分野にまたがる仕事を、一つの窓口でまとめて頼めるのが最大のメリットです。専門家を一人ずつ頼む場合に比べて、専門家どうしの調整を自社でしなくて済むため、少人数の会社でも進めやすくなります。ただし、チームに頼む場合も、目的と最終判断は自社に残すことが大切です。
この記事では、専門家を個別に頼む場合とチームで頼む場合の違い、チームが向く場面、選ぶときの確認ポイントを解説します。
個別に頼む場合とチームで頼む場合の違い
| 項目 | 専門家を個別に頼む | 外部の専門家チームに頼む |
|---|---|---|
| 窓口 | 専門家の人数分ある | 一つにまとまる |
| 専門家どうしの調整 | 自社で行う | チームの中で行う |
| 全体の進み具合の把握 | 自社でまとめる必要がある | チームがまとめて報告する |
| 頼める範囲 | 一人ひとりの専門分野に限られる | 複数の分野をまたいで頼める |
| 向いている仕事 | 範囲がはっきりした単発の仕事 | 複数の分野が関わる、つながった仕事 |
たとえば、「ホームページを作り直して、問い合わせを増やしたい」という仕事には、デザイン、文章、集客の仕組み、サーバーの設定など、いくつもの専門分野が関わります。個別に頼むと、それぞれの専門家に同じ説明を繰り返し、意見が食い違ったときの調整も自社で行うことになります。
外部の専門家チームが向いている場面
- やりたいことが複数の専門分野にまたがるとき
- 社内に、専門家どうしの調整をする人がいないとき
- 何から手をつければいいか、まだ決まっていないとき(全体を見て優先順位を一緒に考えてもらえる)
- 立ち上げ期など、一時的に多くの専門性が必要なとき
逆に、「このデザインだけ」「この設定だけ」のように範囲がはっきりした単発の仕事なら、専門家に個別に頼むほうが早い場合もあります。
チームに頼んでも、自社に残すこと
外部のチームに頼む場合も、次のことは自社で決めましょう。
- 何のためにやるのか(目的とゴール)
- どこまでを任せるか(範囲)
- 公開や導入をしてよいかの最終判断
- 社内の情報やお客さまの情報を、どこまで渡すか
チームに任せきりにすると、自社の考えと違う方向に進んだり、契約が終わったときに中身がわからなくなったりします。月に1回など、定期的に進み具合を確認する場を設けましょう。
選ぶときの確認ポイント
| 確認すること | 見るポイント |
|---|---|
| 窓口役が決まっているか | 誰に連絡すれば全体が動くのかがはっきりしているか |
| どんな専門家がいるか | 自社に必要な分野がそろっているか、必要に応じて加えられるか |
| 目的から一緒に考えてくれるか | 「何を作るか」の前に、「何のためか」を聞いてくれるか |
| 進め方と報告の方法 | 進み具合を、いつ、どんな形で報告してくれるか |
| 成果物と情報の引き継ぎ | 作ったものや手順を、自社で引き継げる形で残してくれるか |
| 費用の内訳 | 何にいくらかかるのかが分かれて示されているか |
AIも「チームの一員」になりつつある
最近は、文章の下書きや情報の整理など、AIに任せられる仕事も増えています。外部の専門家チームの中に、AIを使った作業の仕組みを持っているチームもあります。人とAIの役割分担を含めて、どう進めるかを確認してみるとよいでしょう。
外部の専門家チームとの進め方
最初の1か月:目的と現状を共有する
まずは、やりたいことの目的と、今の状況をチームに伝えます。チームからの質問に答えながら、何から手をつけるかの優先順位を一緒に決めます。この段階で、窓口役と定例の日程も決めておきましょう。
2〜3か月目:小さく始めて、進め方を合わせる
いきなり大きな仕事を頼まず、効果が見えやすい仕事から始めます。進める中で、連絡の頻度や報告の形など、お互いにとってやりやすい進め方を合わせていきます。
それ以降:成果を見ながら範囲を見直す
定例で成果を確認しながら、頼む範囲を広げたり、社内に戻したりします。社内で担えるようになった仕事は、手順を引き継いでもらい、社内に移していくのも一つの方法です。
外部のチームとの関係は、「全部任せる」か「全部自分でやる」かの二択ではありません。会社の成長に合わせて、任せる範囲を調整していきましょう。
支援の例:専門家がチームに入って提案力を高めたケース
経営×AIラボを運営する株式会社NEXTGOが支援した例を紹介します(会社名は伏せています)。
- 業種・規模:マッチングプラットフォームを運営する会社(従業員100名)
- 課題:カスタマーサクセス(CS:契約後のお客さまの成功を支える部門)のチームが、お客さまへの提案や商談への同席のノウハウを十分に持っておらず、既存顧客へのアップセル(上位プランなどの提案)や継続率の向上に課題があった
- 支援内容:シニアコンサルタントとしてCSチームをサポート。お客さまとの商談への同席や、提案内容のブラッシュアップを支援
- 成果:CSチームの提案力の向上と、お客さま対応の品質改善に貢献(30社を担当・継続率90%、新規プロジェクトの獲得)
外部の専門家は、仕事を「代わりにやる」だけでなく、社内のチームに入って一緒に動き、ノウハウを残す形で関わることもできます。
もう一つ、複数の専門分野にまたがる仕事をチームで続けている例です。
- Webサイト・LP(商品紹介ページ):グローバル企業の日本法人で、自社製品のLP制作を担当。すでに2製品を納品し、3製品目に移行。制作・公開のほか、ダウンロード用のマニュアル、販促用のリーフレット、展示会用のパネルなど、派生した関連の注文もCanvaで制作・納品。メンバーを入れ替えながら2名体制で運用
一つの窓口に頼んでおけば、最初の依頼から広がった関連の仕事も、同じチームに続けて任せられます。
ほかの支援の例はこちら(株式会社NEXTGO 支援実績・事例紹介)

まとめ
- 外部の専門家チームは、複数の専門分野にまたがる仕事を、一つの窓口でまとめて頼めます。
- 専門家どうしの調整を自社でしなくて済むため、少人数の会社でも進めやすくなります。
- 範囲がはっきりした単発の仕事なら、個別に頼むほうが早い場合もあります。
- チームに頼んでも、目的と最終判断は自社に残しましょう。
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石坂Team NEXT|株式会社NEXTGO 代表
専門家がチームで企業に入り、手を動かして伴走する「Team NEXT」を運営しています。IT業界で24年の経験。支援企業20社超、プロジェクト70件超。


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